電力自由化の陰でうごめく、ガス自由化の思惑

電力自由化を前に、電話等や郵送等の勧誘が続いている。

今までユーザーが買う相手を選べなかった訳だから、選択肢ができたことはいいことだと思う。
電力会社から他のエネルギー供給会社に乗り換える人は少なからずいると思われ、これまでの国と電力会社の癒着からして不思議に思ってはいたのだが・・・・

今日、他のエネルギー供給会社の人と話していて、意外な事実を知った。
数年後にガスの自由化になり、電力会社がガスのシェアを多分に握っているためにこんどは反対にユーザーをごっそり電力会社に持っていかれると危惧しているようだ。
つまり電力自由化でガス会社を含めた他のエネルギー供給会社に例えユーザの1~2割を奪われても、ガス自由化で逆に3~4割のユーザーを確保できる~そんな思惑もあるのだろう。
考えたら原発が止まっていても電力供給にまったく影響がないのは、火力、ガス等での発電で十分に賄えているからだ。

ならば一番効率が悪く、事故が起きたら制御がまったく効かない原発に依存していたのか、
そして事故の検証、総括もせず、フクイチは収束に程遠いのに何故再稼動を熱望しているのかと問いたいところである。
電力自由化はリーズナブルでありユーザーサイドに立っているようでありながら実はガス自由化によるユーザー獲得のための撒き餌であるのかも知れないと感じてしまう。

国や電力会社が何を置いては最優先すべきは原発ではない電気供給をめざすことであり、それにはありあまるガスや自然エネルギーにより万全の体制にするべきではないのだろうか。
少なくともガス自由化で収益をあげることでも、原発再稼動の蛮行を行うことではないと思うのだが・・・・
私は今回の電力自由化で、原発の影がちらつく電力会社は選択しないつもりである。

ユリカモメ2-18