一億総政治不信が解消されなければ投票率は上がらない

参院選は選挙前にマスメディアが予想したとおりの結果で幕を閉じた。
全有権者の4割以上は今回も投票に行かず、組織票の強い政党に自ずから有利な状況になるには当然の帰結であろう。

選挙に行かなかった人たちについて書かれていたコラムがあり読んでみたが、住民票の関係で投票できなかった、投票する人を絞れなかった、改憲に影響があるとは知らず知っていたら投票した、そして一番多いであろう理由は・・・
何処の政党や誰に入れても何も変わりはしない。俺は俺で生きていくという政治不信、政治不要論の人が多数を占めていたことは間違いないのかも知れない。

今回は「選挙に行こう!」を合言葉に投票行動を呼びかけられていたものの、大半の人は相変わらず動かなかった。
一億総政治不信の中、組織票を主体に偏った得票が民意がとなり日本を動かして行くことに強い危機感を感じずにはいられない。
この構図を変えていかなければ、何回選挙を行っても同じ結果になるだろう。


昨日、駅を出て歩いていると、すれ違った女性から「すみません」と声をかけられた。
「はい、何か?」と問う私に、彼女は「あの~靴の紐が緩んでいらしゃるので、気をつけてください」と言う。
見ると確かにだらしなく解けていた靴紐が目に入り、お礼に言って結び直して振り返ると彼女はまだそこにいて、にっこり笑って会釈をして立ち去りました。
選挙ロスの私にとっては一服の清涼剤になったかも知れません。

九段下