浮き世離れと言わざるを得ないプレミアムフライデー

先週からプラミアムフライデイーが始まり、停滞する消費の底上げや長時間労働の見直しも相俟って月末の金曜日は午後3時を目処に退社できるようにして、買い物や旅行等を楽しんで貰い消費を盛り上げようとするもの。

長時間労働がルーチン化している昨今、果たして実行できる企業や人がどれ位いるのだろうか?
そもそも消費が低迷しているのは、年間所得が目減りして消費を手控えていることが要因である。
その根本原因を改善しないで、早く退社して消費に費やしてくれとは、浮き世離れしているとしか感じない人も多いことだろう。

電通の過労死問題で分かるように、長時間労働はどんどんエスカレートしている。
それを容認するような法制をとったではないか。
一部の大企業は好景気で賃金も上がっているかも知れないが、それ以外は横ばいか目減りしていて、さらに物価上昇等で生活を圧迫している。

いつまでも道半ばを言い続けるアベノミクス。
景気がよくなれば、自ずから消費は伸びる。
このプロセスを逸脱したプレミアムフライデーは、やはり浮き世離れしている言わざるを得ないだろう。

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