現首相と前首相の奇妙な論争~

小泉元首相が「原発ゼロ」を訴え、講演会等で原発再稼動や海外輸出に積極的な安倍政権に政策転換を促す発言を繰り返しています。

かっては原発推進者だった小泉氏ですが、フィンランドに建設中の使用済み核燃料の最終処分場を視察した経緯を踏まえ、地震の多い日本では処分場建設は不可能だと指摘し、原発推進派を無責任だと批判しています。

一方、安倍氏の方は、小泉氏が「原発ゼロ」を訴えていることについて「日本は島国だ。ドイツは原発はやめても、原発政策を維持するフランスから電気を買うことがでる。日本はそれができないことを含めてエネルギー政策を考えなければならない」と原発維持の方針を強調している。
そして「原発の比率は落としていく方針は決めている」として上で「今の段階でゼロを約束することは無責任だ」指摘した。

どちらも無責任という言葉を用いていますが、どちらが無責任であることは明白ですね。

電力が必ずしも原発に賄われていないことが判明されている現在、使用済みの核廃棄物の処分場に困窮している現状(見つかればよいという問題では絶対にない)、原発事故の収束には程遠い状況であり、第二、第三の事故が起こる可能性も高く、放射能汚染が国家の存続を危うくしている等の点を考え合わせ、原発推進こそ「無責任」であると思います。

それにしても小泉氏や山本太郎氏以外の誰からも原発についての提言や発信がないのはどうしたことか・・・・

過半数の国会議員は、汚染水はコントロールされていると信じているのだろうか・・・・