今年の漢字に決まった「輪」に違和感を感じます。

日本漢字能力検定協会による「今年の漢字」」は「輪」が選ばれたようです。

2020年の東京五輪招致などが理由に挙げられ、「来年も力を合わせて『平和の輪』のつながりの世界に向けて努力していこう」という趣旨のようですが・・・・ちょっと違和感がありますね。

原発事故が収束に程遠い状態であり、汚染水問題も深刻です。
燃料棒の取り出し作業も神に祈るようなレベルであり、汚染水はコントロールされていると世界中に向けてウソをついてまで承知すべきでないのは小学生でも分かることです。
そして何故、開催地が東京なのでしょうか?

「秘密保護法」をめぐるファシズムな国会運営はもう民主国家でも法治国家でもないことを露見させました。
大幅に支持率が下がり慌てたのか、「反省」を口にしましたが、当然のことながら国民の心には響く筈がありません。
そんな舌が渇かないうちから、集団自衛権の見直し、凶暴罪、日本版FEMA・・・・矢継ぎ早に極めつけの亡国政策が目白押しです。

恐ろしい流れであり、恐ろしい政府です。

国民がどんなに反対しても一顧だにしない現状で「輪」はあり得ないと思います。

「汚」「黒」「隠」「凶」「醜」「侮」「虚」といった漢字しか浮かんで来ないのがとても哀しいですね。


◎過去の「今年の漢字」(漢検ホームページより)
1995年「震」(阪神・淡路大震災やオウム事件などに“震えた”年)
1996年「食」(O-157事件や税金と福祉を「食いもの」にした汚職事件の多発)
1997年「倒」(山一證券などの大型倒産、強豪倒してサッカーW杯初出場)
1998年「毒」(和歌山カレー毒物混入事件や環境ホルモンなど“毒”が問題に)
1999年「末」(世紀末、「世も末」な事件の多発)
2000年「金」(シドニー五輪の金メダル、朝鮮半島の“金・金”首脳会談など)
2001年「戦」(米国同時多発テロの発生、世界的な不況との“戦い”)
2002年「帰」(北朝鮮から拉致被害者が帰国、リバイバルブームなど)
2003年「虎」(阪神優勝や「虎の尾をふむ」ようなイラク派遣問題など)
2004年「災」(台風や新潟中越地震、記録的な猛暑、凄惨な殺害事件の発生)
2005年「愛」(紀宮様ご成婚、愛・地球博の開催、各界のアイちゃん活躍)
2006年「命」(悠仁様のご誕生、いじめ自殺や飲酒事故など命の重み痛感)
2007年「偽」(食品偽装や政界・スポーツ選手まで“偽”が発覚)
2008年「変」(世界経済大変動、日米政治変化、生活環境の変化、気候変動など)
2009年「新」(新内閣発足、イチロー新記録、裁判員などの新制度、新型インフル)
2010年「暑」(全国平均気温が観測史上最高、チリ鉱山事故で暑い地中から生還)
2011年「絆」(東日本大震災での人と人の絆、なでしこジャパンのチームの絆)
2012年「金」(『金』環日食、数々の『金』字塔、政治と『金(かね)』の問題)