心を傷つける人と心優しき人

先日自転車で走行していると、狭い道からいきなり自転車が飛び出して来て、渾身のブレーキを踏んで衝突を回避しました。

ところが相手は、スミマセンの一言を発するでもなく、顔さえ合わずに走り去って行ってしまいました。

最近はそういうことに慣れてしまった感があり、本当に「ありがとう。ごめんなさい」を言えない人が増えています。

気を取り直して再び自転車に乗り走行していますと、通りかかったご婦人が「荷台のヒモが解けて危ないですよ」と注意をしてくれました。
見ると本当にヒモが後輪に絡みついていて、危険な状態です。

お礼を言って自転車を降りて直そうとしますと、今度は後ろから歩いて来た若い女性が、「あ、やりますよ」と後輪に絡みついたヒモを丁寧な引き離してくれています。

自転車に乗ったままで申し訳ないと思いつつ、ご好意に甘えました。
手も多少汚れたことでしょうし、完了後、丁重にお礼を述べたところ、「気にしないでください。全然平気です」と人懐っこい笑顔を浮かべて去って行かれました。

ほんの少しの時間に、気分が悪くなる思いと優しい気遣いとに遭遇することになりました。


折しも、ソチ五輪で調子が出ない選手に対して、心ない発言をした人がいたようですが、人間として恥ずかしいことですね。


気持を傷つける人がいるかと思えば、心優しき人もいる、いろいろだと改めて感じます。