先日、ある方からサイトで拝見しました「9条を抱きしめて~元米海兵隊院が語る戦争と平和~」をupいたします。

URLが長く、本ブログでの動画設定ができませんでしたので、お手数ですが下記の長いURLをクリックしてご覧いただければ幸いです。


http://www.dailymotion.com/video/x2p1r37_%EF%BC%99%E6%9D%A1%E3%82%92%E6%8A%B1%E3%81%8D%E3%81%97%E3%82%81%E3%81%A6-%E5%85%83%E7%B1%B3%E6%B5%B7%E5%85%B5%E9%9A%8A%E5%93%A1%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%A8%E5%B9%B3%E5%92%8C_news"

うまく観れなかった場合に備えて、簡単に内容をご紹介しますと・・・・

貧しい米国人であるアレン・ネルソンさんは黒人であることもあり、よい職にありつけません。
そんな時海兵隊員となれば生活が安定すると考え、入隊します。
しかし映画とはまるで違う世界で、上官からはとにかく敵を殺せ!と呪文のように言い聞かされます。

やがてベトナムに派兵され、最前線に配属されます。(ここでも人種差別が歴然と存在します)
そして彼は、敵であるベトナム人を殺害することになります。
ショックで嘔吐する彼に上司は、俺も最初はそうだった。でもすぐに慣れると・・・
それが国のためになると信じていた彼は多数のベトナム人を誰構わず殺害していきました。

そしてある日、敵の襲撃に遭い防空壕に逃げ込んだ時、そこには一人のベトナム人の若い女性がいて必死に出産をしているところでした。
へその緒を歯で噛み切り、生まれたばかりの赤ん坊を抱き抱えるその姿を見て、呆然とします。

除隊してからの彼は重度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥ります。
暴力的になり家族からも怖がられ、ホームレスに~
そんな彼に声をかけたのは同級生だった女性で、彼女は学校の教師をしていて彼に子供たちに戦争の話を聞かせて欲しいと依頼します。
迷った末に引き受けた彼は、子供たちの前で当たり障りのない戦争の話をしますが、一人の少女が質問しました。
「貴方は人を殺しましたか?」

答えに窮して呆然としましたが、長い沈黙の後にやがて意を決して「はい、殺しました」と答えました。
すると子供たちは駆け寄って来て、涙を流しながら「可哀想なネルソン」と言いながら彼を囲みました。

それ以来、彼は戦争の悲惨さ、平和の大切さを世界中の人に伝えようと決めたのです。
日本には度々来日して、講演をしています。
彼は沖縄基地で訓練をし、ベトナムに赴きました。
そして未だに沖縄に米軍基地があることに驚き、心を痛めました。

日本には9条という世界に誇れる平和憲法があるのに、これを捨てようとしている人たちがいることに強い警戒心を持ち、9条の大切さを日本各地で説いています。
そのネルソンさんは数年前に61歳でこの世を去りました。
戦争時に受けた枯葉剤の後遺症によることが原因とされます。

戦争という人類最悪の行為が多くの人々に多大な苦痛を与えています。
アレン・ネルソンさんもその犠牲者に一人です。

いかなる戦争も正当化されるものではない。
憲法9条があるから、戦わないのじゃない、人として、武力で戦うことは愚かで悲しいことだからです。
私たちはネルソンさんのこの言葉を今一度、噛みしめる必要があります。

今まで9条が私たちを守ってくれました。
これからは私たちが9条を守るのです。


平和セット