戦争法案反対のムーブは日増しに拡がっています。

国会前での抗議集会には、およそこういう場には似合わないごく一般的な市民が続々と参加しています。

昨今のこの上なく危ない状況にもう居ても立っても居られない、もうとてもじゃないが黙っていられない・・・そんな思いが人々を心を駆り立てています。

毎週金曜日の夜にはSEALDs(日本の自由と民主的な社会を守るための緊急アクション)の若者たちが渾身のメッセージを発信し、老若男女すべての層の共感を得ています。

24日には政権の退陣を求める市民7万人が国会周辺に押し寄せ、首相経験者や学者、様々な方がスピーチし、法案反対を訴えました。

その中で、女子大生が総理に向けた手紙を読み上げました。


「こんばんは、今日は安倍晋三さんに手紙を書いてきたので読ませていただきます。

先週、衆院安全保障特別委員会で、安保法案がクーデターとも言われるかたちで強行採決されました。
沖縄では、県民同士を争わせ、新たな基地建設が進められています。
鹿児島では、安全対策も説明不十分なまま、川内原発を再稼働させようとしています。

一方では、東北には、仮設住宅暮らしを4年以上続けている人は、まだたくさんいらっしゃいます。
あなたはこの状況が、美しい国・日本のあるべき姿だと言えますか?

アメリカは、「自由と民主主義」のためとして、世界中に基地をかまえて、紛争地域を占領し、市民の生活を脅かし、そして9-11のあとに、「対テロ戦争」として無差別殺人を繰り返してきました。

後藤健二さんが殺害された時、私は、日本がアメリカのようなテロの戦いを始めるんじゃないかと思って、とても怖くなったのを今でも覚えています。

しかし、日本はアメリカと同じ道を辿ってきていないし、これからも辿りません。

被爆国として、軍隊を持たない国として、憲法9条を保持する国として、私たちは、平和について真剣に考え、構築し続ける責任があります。
70年前に経験したことを、二度と繰り返さないと、私たちは日本国憲法をもってして誓ったんです。

武力に頼る未来なら私はいりません。
人殺しをしている平和を、私は平和と呼びません。
いつか私も自分の子どもを産み、育てたいと思っています。
だけど、今の社会で子どもを育てられる自信なんかない。

安倍さん、私のこの不安をぬぐえますか?
子どもを持つ親御さんたちに、安心して子育てができる社会だと言えますか?
福島の子どもたちに、安全で健康な未来を約束することが出来ますか?
沖縄のおじいやおばあに、基地のない島をし返すことはできますか?

自分の子どもが生まれた時に、真の平和を求め、世界に広める、そんな日本であってほしいから、私は今ここに立って、こうして声を上げています。
未来を想うこと、命を大切にすること、先人の歩みから学ぶこと、そんな当たり前の大事にする社会に私はしたいんです。

家に帰ったらご飯を作って待っているお母さんがいる幸せ、ベビーカーに乗ってる赤ちゃんが、私を見て、まだ歯が生えていない口を開いて笑ってくれる幸せを、仕送りしてくれるお祖母ちゃんに「ありがとう」と電話して伝える幸せを、好きな人に教えてもらった音楽を帰りの電車の中で聞く幸せを、私はこういう小さな幸せを「平和」と呼ぶし、こういう毎日を守りたいんです。

憲法を守れないこの国の政府は「この道しかない」とか行って、安倍政治を肯定しようとします。
平気で憲法違反するこの国の政府に、どうしたら国際社会の平和を構築することができるのでしょうか。

国会で野次を飛ばすような稚拙な真似をしてみたり、戦争を近所の火事に例えたり、粛々とあの美しすぎる大浦湾を埋め立てようなんて、私は理解できません。
あなたの一切の言動に、知性や思いやりのかけらを感じたことはないし、一国民としてナメられている気がしてなりません。

安倍さん、私はこれ以上、私が生きるこの国の未来を、あなたに任せることはできません。
私は願う。一人ひとりが大切にされる、民主的で平和な明日を、あなたと一緒に作りたいとは思わないし、あなたと一緒に作れるとは思いません。

この場から見えるこの景色が、私に希望を与えてくれます。
安倍さん、あなたにもここに立って見て欲しい。
本気でこの国も未来を思い、行動する人たちの顔は、きっとあなたが永田町で毎日あわせる顔の何十倍も強さと希望にあふれているということを。

あなたの手の中で、民主主義もこの国の未来もありません。
ここにいる一人ひとりで勝ち取りましょう。

2015年7月24日。私は安倍政権の退陣を求めます」




スピーチが終わり、万雷の拍手が巻き起こりました。

彼女はまさしく、私たちの気持を代弁してくれたと感じ、熱いものが体の中を伝わりました。
彼女が希望を持つ光景、その中の一人に自分がいたことを心から誇りに思います。

安倍氏は真摯に返事を書く必要があります。

最近、抗議集会に出かけると、道路を遮断され非常識な迂回を強いられます。
交通規制ではなく、夥しい数の人が反対している光景を隠したいからです。

一部の新聞以外に、マスメディアでは報道されません。

国民を声を正面から受け止めようとせず、奇策を弄し、姑息な手段を用いて
強行突破してしまう。

そして彼等はこう思っています。
どうせ国民は時間が経てば忘れてしまうからと。
どうしようもない状況にして、国民を諦めさせると・・・・


SEALDs特有の唱和を求めるコール

「I say You say 民主主義って!(なんだ)」「国民!(ナメんな)
が心地よい。


久しぶりのブログの更新になります。

忙しかったこともありますが、日本の危機的な状態はより深刻さを増しもはや国の転換期等という生易しいものではないことを強く実感して、自分自身も声を失ってしまった感があったからです。

戦争法案がいかに危ないものであるかの認識が、国民の間に急速に広がっています。
国会前の抗議集会は回を追う毎に参加人数が増えています。
最近はSEALDs(民主的な日本を守るための、学生による緊急行動アクション)が牽引し若者の意識が高まり、抗議集会はムーブとなり全国に拡大しています。

シールズ

彼等は言う「人の痛みに無感覚で、思考停止する人間になりたくない」「安倍に未来を奪われたくない」「絶対に止める。私たちは本気だからです」と。

実際に抗議集会では、若者、中高年~年代を超えて心を一つにしてシュプレヒコールを上げています。

「戦争反対!」「憲法守れ!」「勝手に決めるな!」「民主主義ってなんだ!」「なんか最近自民感じ悪いよね!」「安倍は辞めろ!」

声を張り上げての大合唱が延々と続きます。


「戦争をしない、させない!」「殺さない、殺されない!」
人間の尊厳を護るための闘いは始まり、これからが正念場なんです。

戦争を命ずる者たちが、自分の命を賭して戦場に赴くことはありません。
犠牲になるのは未来のある若者であり、幼い子供であり、善良な市民たちなんです。

内閣支持率が急落するのは至極当然のことですよね。
いくら詭弁を弄しても米国の侵略戦争に付き合って、米兵の身代わりをするのがこの法案の実態なのですから。

支持率を回復させようと、新国立競技場の建設計画を白紙に戻して国民のご機嫌取りをしようとしましたが、契約済みの59億の相当部分は戻らないそうです。
どうしてこのようなずさんなことが罷り通り、誰も責任を負わないのでしょうか?

戦争法案を大多数の国民の反対や憲法学者の違憲である指摘を無視して強行採決して、丁寧に説明すれば分かって貰えるとは傲慢以外の何物でもありません。
支持率急落に青くなりTVに出回ったいるようですが、この法案が「戸締り」と噴飯物です。
誰でも自分の家の戸締りをするのは常識で、この法案は家の鍵を米国に渡してしまうことに他なりません。
一国のトップのコメントとは思えない国民を馬鹿にしたような稚拙な例え話で、丁寧な説明をしたつもりでいるのでしょうか?
物凄く質の悪いコントを見せ付けられてと感じた人が多かったと思います。

今国民は平和を無理やり壊され負の漂流されることを余儀なくされようとしています。
そうはいかない、それを阻止するための闘いが始まっています。。