70回目の敗戦記念日に思う~

70回目の敗戦記念日を迎えました。

敗戦記念日

終戦記念日という表現が一般的ですが、私は敗戦記念日が適切だと考えています。
いかなる戦争であっても、やっていい戦争などある筈がありません。

昨今は戦後70年亘り日本が築いて来た平和の礎が揺らいでいます。
戦争を知らない世代が国民の大半を占める現状では、戦争したことよりも敗戦したことが痛恨だと発言する人さえいますが、とんでもないことだと思います。

無血で終わる戦争などありません。
勝った方も負けたほうも多大な犠牲を払い、心に生涯消えない傷を残すのです。
しかしながら年月というのは怖ろしいものです。
この世の地獄を味わった日本人がもう二度と過ちを犯さない、戦争はしないと70年前に不戦を誓ったのですが・・・

その間も、それでは飽き足らない人たちが絶えずいたことは間違いありません。
そして政治家自身も戦争を知らない世代が多くなり、軍事行動をできる国にするため解釈改憲をして集団的自衛権行使という穴を空けようと必死になっています。
個別的自衛権でなんの不都合もないのに、あり得ないケースを想定しなんとか自衛隊の派兵に漕ぎつけようと頭を捻っていますね。

当然の如く内閣支持率は急落し、戦争法案への影響を懸念したたかめか、70年談話も一般論や引用を多用して曖昧な表現でオブラートに包み、侵略を明示せず自らの言葉で「おわび」を語りませんでした。
いくら「不戦の誓い」を強調しようと、心がこもっていなり談話は人々の心に響きません。


この日も国会前では、戦争法案反対の抗議集会を行われました。
お盆にぶつかりましたが、参加者は増えていて凄まじい熱気でした。

戦後70年の談話が出た直後のこの集会で、

国会前集会8-14a

「戦争したがる総理は要らない!」
「アベシンゾウから日本を守れ!沖縄を守れ!平和を守れ!子どもを守れ!未来を守れ!」と大シュプレヒコールが雨交じりの夜空にいつまでも響いていたことを、ご本人はどう受け止めたでしょう。

一番危険な原発とされる川内原発も国民の反対を押し切って再稼動されました。
この日も「原発は要らない!」「再稼動反対!」の大コール。

そしてはるばる沖縄から抗議集会に参加した若い女性が沖縄の惨状を訴えていたのが印象に残ります。

国会前集会8-14b

70回目の敗戦記念日を迎えた日本に、平和に背を向けるような動きが活発化するのは何故なのでしょうか。
70年もの長きに亘り平和憲法の基に世界から賞賛される平和を維持している日本が慌てて解釈改憲してまで戦争に進んで行くのか・・・・
何の不都合もないのに~
敗戦記念日に国民一人一人が平和に日本の未来について、自問自答することが必要であると考えます。