義母のノロウイルス禍に接して、感じた社会保障や介護・・・

義母が入居している特老から、嘔吐が続いているので入院になると思いますとのTELが入ったのは昨年の暮れも押し詰まった12/30のことでした。

以前、義母は軽い脳梗塞をやっていましたので深刻な状況も十分考えられ、祈るような気持で病院に駆けつけました。
検査結果はノロウイルスに感染しているとの診断です。

その病名はよく耳にしていましたが、身内で発症者が出たのは驚きです。
感染の恐れがあるため個室に収容され、面会もできませんでした。
私はノロウイルスの知識はほとんどありませんでしたが、院長の話ではこのウイルスは広範囲に存在し、健康体であれば発症しないとのことでした。
高齢で体力が落ちている義母ですので、発症したのでしょう。

当人が辛いことは勿論ですが、施設で一緒に入居されている他のお年寄りに感染していないかが気になりました。
幸いそれは大丈夫だったようなのが不幸中の幸いで、ほっとしています。

義母の入居している特老には、折りに触れて訪問していますが、職員の方々の明るく心温かい対応にも感謝の気持で一杯です。

クリスマス会(特老)
先月の施設で開かれてクリスマス会のスナップ
入居者全員に綺麗なサンタのお姉さんからのプレゼントが配られました。

人は誰でも年を取ります。
安心して老後を過ごせるような社会保障制度が不可欠です。

アベ政権は、介護の必要度が低いとする「要支援」を切り捨て、ボランティアに押し付け介護保険から切り離してしまう方針です。
そもそも私たちは何のために税金を払っているのでしょうか?

何かに取り憑かれてように海外に出かけて行っては非常識なばら撒きをして欲しい訳でも、戦争準備に青天井の防衛費を計上して欲しい訳でもありません。
利権の匂いがぷんぷんする五輪や公共事業に使って欲しい訳でも断じてありません。

高齢者、貧困者、被災者等、国の助けが必要な人のために最優先して使って欲しいのです。
米国の言い値でオスプレイを躊躇もせずに買うお金で、どれだけに人が救済できることか・・・

社会性がある仕事である介護職は低賃金、長時間労働のため、求職難のこのご時世でもなり手がいません。
業界自体も、介護基準の改悪のために経営が成り立たなくなって来ています。

法人税を引き下げるために、社会保障を平気で切り崩そうとし、あやゆる弱者切捨てに奔走しているこの国には、もはや福祉という言葉は死語なのかも知れません。

義母は、今日無事に退院して施設に戻りました。

乗換駅では、威勢のいい出初め式が行われている最中でした。

出初め式
カメラを構えた直後に終了してしまいましたので、ネットから画像をお借りしました。

2016年、果たして日本丸は国民が望む正常へ向けてのスタートができるのだろうか・・・