政治の酷さをプロレスと同じと言うのは間違っています。

「報道ステーション」の古館キャスターが3月に降板するようです。
プロレス中継の名アナウンサーとして脚光を浴び、その後いろんな分野で成功を収めた多才な古館さんだけに、政治の裏側を知り暗部に接して「プロレスと同じです」なんて言っては欲しくないなあと思ったプロレスファンは多いのではないでしょうか。

私のHPをご覧いただいた方なら、私が大のプロレスファンだとお分かりいただけると思います。
それも昭和プロレスのファンです。
プロレスなんてショーだという人はいても、あの鍛え上げられた肉体は紛れもなく本物で最強の格闘技であると言いたいとことですが、総合の選手と戦うとプロレスラーがころころ負けてしまう現実があります。

これは恐らく総合のルールに基づいて総合の形式則って行われた結果であるともいえます。
丸い土俵でまわしを締めて戦ったら、力士が最強であることは間違いありません。
プロレスの危険な技は日頃の練習により受け身をとることができ、最小限のダメージで済んでいます。
技をかける方とかけられ方との信頼関係も大事です。
相手の技を絶対に受けるものかとデフェンスしたら、互いにそうそうかかるものでありません。
相手の技を敢えて受け、強靭な肉体で凌いで今度は自分が大技をかける・・・・それがプロレスの醍醐味ですね。


それと国会中継は同一視することが間違っています。
官僚の作ってくれたあんちょこ(漢字には全部ルビが振ってある)ここで水を飲むとか具体的に書いてあるそうです。
それを暗記したり、理解して頭の中に入れることなく、下を向いたまま棒読みしているのはプロレスどころではなりません。
三流の大根役者のやることです。

自分の言葉で答弁できない政治家、予め質問内容を聞いていて解答用紙を読み上げるだけ、予定にないことを質問されるとまともに答えなかったり、逆切れして攻撃的になったり・・・およそプロのやることではありません。
その点、プロレスラー(特に昭和プロレスのレスラー)はプロでした。

当HPのアルバムでのプロレスの人気№1は、

●昭和プロレスの名レスラー

バロン・フォン・ラシク
妖獣バロン・フォン・ラシクが1位でした。
犬神家の一族のスケキヨみたいな風貌、そして表情だけでも銭が取れる千両役者でした。
ブレーンクローの使い手の悪役レスラーでしたが、リングを降りると物静かなインテリで、子煩悩だと言われています。

●ベストタッグチーム

ジ・アウトローズ
私の予想に反して、狂犬ディック・マードックと極道ダスティ・ローデスのジ・アウトローズが1位でした。
実力者として定評があったマードック、後にアメリカン・ドリームとして大ブレークするローデスとのコンビはやはり一級品だったと思います。

●必殺技

カーフ・ブライディング
ディック・マードックのカーフ・ブライディング(子牛の焼印押し)が1位です。
痛みがストレートに伝わる豪快な技です。
不思議に藤波選手に仕掛けられことが多かったですが、受身の上手さでの信頼関係があったのでしょうね。

●ミル・マスカラスの仮面コレクション

ミル・マスカラス(鮫口)
千の顔を持つマスカラスですので、意見が分かれるところだと思いますが鮫口のデザインのマスクが1位でした。
初期の頃のマスカラスは毎試合違う仮面で試合をしていて、ファンタジック且つミステリアスな魅力がありました。
ある時期からトレードと呼ばれるマスクに統一してしまいましたが、私的には魅力
半減です。


昭和プロレスを強調していて、最近のプロレスはダメなのかというと全然そうでもないと思います。
ただ、最近のレスラーはやたらサポーターだとプロテクトだのを当たり前に着けていますが、昔のレスラーはそんな物は着けず、シンプルな凄みがありました。

レスラーも政治家も昔の方が佇まいがあり、プロとしてのプライドと威厳があったと感じるのは間違いないと思います。
プロレスラーの方は最近のレスラーに関しても高く評価できますが、政治家に劣化だけはどうにもなりません
国会をプロレス呼ばわりしたら、レスラーが可哀想だと思います。