祈るような気持のフクイチの作業・・・・

来月からフクイチの4号機の燃料棒の取り出し作業を始めるようです。

最終的にはフクイチ全体を石棺で覆うしか手立てがないようですが、
その前提として4号機の燃料プールにある1533体にも及ぶという燃料棒を取り出さなければなりません。

大型のクレーンで燃料棒を取り出し、約50メートル離れた距離にある共同プールに移す・・・・

プールの水中から機器を操作して燃料棒を数10体の単位でキャスクと呼ばれる共同プールに移す訳ですが、水中で落下させて燃料棒を覆う金属の管が破れたら汚染は深刻です。

そして無事にキャスクに詰めたら、今度は大型クレーンで空中に吊り上げ専門トレーラに載せて共同プールに移動し、採り出しとは逆の工程でプールに収める

この作業がいかに難しく危険を伴うものか、素人の私でも容易に想像できます。

しかしやらないで、地震や地盤沈下等に見舞われて1533個の燃料棒をが倒壊したら、チェルノブイリの10倍もの放射能が放出されるといいう恐ろしい事態に陥ることになり、日本が北半球が壊れてしまうような悪夢になりかねません。

4号機だけでもこの息が詰まるような危険な作業を約1年間延々に勧めなくてはならず、それを考えると祈るような気持で見守るしかありません。

つくづく原発とは怖ろしいものだと改めて感じます。
これだけの事故を起こし、このような危険極まる作業に怯えながらまだ原発に依存するのでしょうか・・・・