スマホの普及が日本のカルチャーを変える・・・・・

スマホが驚異的に普及してガラケーと呼ばれる従来型の携帯電話を駆逐する勢いのようです。

電車に乗っていても道を歩いていても、若者はもちろん結構な年配者までスマホをいじる光景はもうすっかり定着してしまった感があります。

携帯が出回る前の黒電しかない時代は、友人宅にかける場合も電話口に出るご両親や兄弟と挨拶を交わしながら友人に繋いでもらい、それにより最低限の社会的なマナーや言葉遣い等を学ぶ場が持てました。

携帯の普及により今はダイレクトに本人を呼び出してしまう訳ですから、マナーを覚える場が失われてしまっています。


そして今、若者の間にはPC離れが進行しているようで、確かにほとんどのことができてしまうスマホさえあれば、PCは不要なのかも知れません。
ただスマホは多機能携帯電話であり、PCの機能をすべてリカバーするものではありません。

PCならではのいろんな効用もすべて手軽で利便なスマホに置き換えてしまうのは危険であるような気がします。

長文のメールを素早く打てるPCとは違い、タッチパネル形式のスマホではそうは行かず、用件のみ伝えるという傾向になることでしょう。


利便な機器の普及がコミュニケーションの空間を狭隘にさせ、対人的なマナーを低下させ、文章力を稚拙にさせることを危惧します。

電車の中での夥しい数の人がスマホに熱中し、歩きスマホによる事故が問題化されている現状にいささか、危ないものを感じてしまいます。


ピンポン10-16