優先席をめぐるトラブルに思うこと。

ニュースで読みましたが、電車の優先席に座っていた臨月の妊婦に「元気な子産めないわよ」と高齢者の女性が妊婦を立たせて自分が座った・・・としていろいろ物議を醸しているようです。

そもそも鉄道車両やバスの設置されているプライオリティ・シート(優先席)は身体障害者、妊婦、乳幼児連れ、高齢者等を優先させる座席のことでシルバーシートの別称もあります。

ただ優先席の認識は温度差があり、該当する事由を持つ人でも利用しない人もいれば、安易に座ることができる座席程度の気持で座り込んでスマホに興じる若者の少なからず見かけます。

今回は見かねた十代の女子大生が自分が座っていた席を妊婦に譲り、高齢女性に対して「自分が座りたかっただけじゃないんですか!」と噛みつき、すると隣の関係ない高齢男性が「お年寄りにその言い方はなんだ!」と横槍が入り、別のサラリーマン風男性が「いやこの子が言っていることは間違っていない」と反論して、車内が緊迫した雰囲気になったといいます。

私の見解では、臨月の女性をやはり最優先してあげるべきではなかったかと思います。
できれば他に健常人や優先度が低い人が座ったいたのなら代わってあげて欲しかったと考えます。
その場に居合わせていませんので、詳細はイマイチ分かりませんが、優先席=高齢者優先指定座席ではありません。
そして新しい命を宿している臨月の女性を労わって欲しかったと思います。

この女子大生の勇気は評価できますが、どのような口調で、どんな言葉遣いで高齢女性に反論したのかは気になります。

健常人は優先席を使う人に優しさと配慮を、そしてその優先席を利用する人も特権意識を持つことがないよう心がける必要を感じた次第です。