メディア支配、メディア統制を許してはいけない。

私は見逃してしまいましたので、報道ステーションの古館vs古賀バトルなるものを動画で視聴しました。

古賀さんは以前同番組で、日本が目指す道が「烈強」だと思うのならI am Abe
平和大国を目指すのであれば I am Abe(私は安倍ではない)というプラカードを掲げて「日本人は違いますよ」ということをしっかり言っていく必要があると発言したことにより、コメンターを降板させられるに至ったとのことをこの日のコメントを開始する前に語りました。

古舘氏がそれは承服できない、今後も機会があれば出て欲しいと思っていたし、この番組では川内原発の不安指摘、辺野古の問題とか、批判すべきところはやらせもらっていると語ると、古賀さんが素晴らしいと認めつつ、あれを作っていたプロデューサが今度更迭されるということも事実ですと反論。

古舘氏は「更迭ではないと思います。私は人事のことは分かりませんが」としてこの議論を遮り、古賀さんが用意されたフリップを示してコメントをしようとすると、古舘氏は「ちょっと、ごめんなさい、時間が・・・」を遮る。

古賀さんは「そういうことは言って欲しくなかった。私が言いたかったのは、そのまま自然に言いましょうということ 裏で圧力をかけたりはやめましょう」ということと語り~

そしてガンジーの名言を古舘氏の贈りました。

「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなければならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」

「つまり圧力とか自粛に慣れていって、何もしない、ひとりやったってしょうがない、ただ叩かれるだけだ、ということでやらないと、知らないうちに自分が変わってしまう」

古賀さんはこれを言いたかったようです。
個人的な恨みつらみで言っているのではなく、日本人がどういう生き方をしたらいいのか、日本の報道がどうなっているかについて一石を投じたかったと・・・

報道ステーションは古舘氏をサポートして来た中道リベラル志向が強く人気が高かったレギュラーコメンテーターの恵村氏も同時期に降板。
そして報道ステーションの核ともいえる女性チーフプロデューサー(この方は政党の圧力に屈せず臆することなく「報ステ」路線を貫いて来た人とされる)はやはり時同じくして更迭される事態になっているのは、とても偶然とは考えにくいと言わざるを得ません。

報道番組が正しい情報を発信しなくなりつつある昨今、数少ない良心的な報道番組であった報道ステーションですが、今後は期待できないかも知れません。

報道の自粛、御用コメンターしか登場しない番組など、何の存在価値もないのです。
古舘氏は後日、古賀さんのコメントに対して残念であると語り視聴者に謝罪したそうですが、視聴者が残念であると感じたのは古舘氏の方ではないでしょうか?

プロレス通の古舘氏が敢えてアングルを仕掛け、古賀さんに思いを語らせたのではと思いたい気持も僅かながらありますが・・・


いずれにしても官邸によるメディア支配が深まるようであれば、国民はもはや何が起きていて、どう推移しているのかさえ知らされないまま、自分たちも国がとんでもない国に変えられること気が付かない訳で、民主国家・法治国家とはとても言えません。
日本の将来に大きく左右する大事な局面であり、恣意的に報道の自由を奪われることがあってはなりません。
すべてのマスメディアが原点に立ち返り、公平中立な真実の報道に向けて立ち上がって欲しいと願います。