子供たちが危うさを感じる国になって来ている

新小学生1年生の男子が将来就きたい職業ランキングというのがあり、

①スポーツ選手
②警察官
③運転士・運転手
④消防・レスキュー隊
⑤TV・アニメキャクター
⑥大工・職人
⑦ケーキ屋・パン屋
⑧医師
⑨パイロット
⑩研究者
⑪芸能人・歌手・モデル
⑫料理人
⑬自営業
⑭おもちゃ屋
⑮宇宙飛行士
⑮建築家
⑰教員
⑱車整備・販売
⑲ゲーム関係
⑳鉄道・運輸関係
 動物園・遊園地

となっているそうです。

親の職業が一番多いと思われる会社員は例年は20位までには入っているそうですが、今回は24位と圏外に落ちた模様です。

親が子供に就かせたい職業は、「公務員」「スポーツ選手」「医師」が三強で、親子共に「会社員」がイマイチ人気がないのが特徴的です。

一昔前は、優良企業に入り、出世するのがある種のステータスであったのが、公務員以外は安定性に欠け大企業であって定年まで勤め上げることが適わず、希望退職や人員整理の対象になるのも昨今は珍しくないことが、その原因だと思われます。

ましてや昨今は正規雇用の門は厳しく、残業代ゼロ法案まで打ち出されては子供なりに感じ取る部分があるのでしょうね。

1位のスポーツ選手は分かるとして、警察官が2位というのは意外でした。
消防・レスキュー隊が4位に入っています。
自衛官のイメージが少し含まれているのかも知れません。

東日本大震災の時の自己犠牲をも厭わないような自衛官の方々による救助活動は国民に大きな感動を与え、その勇気に感謝し国民と自衛隊が一体になった出来事でした。

その自衛隊が、こともあろうか専守防衛でなく、他国軍を後方支援するため地球上の到る所に派兵することを盛り込んだ「恒久法」法案や「国連平和維持活動(PKO)強力法」等の安保関連法案を閣議決定する流れになっています。
これらの法案が成立すれば、治安維持や駆け付け警護等の危険な任務に道が開かれ、他国の戦争を担う体制が整ってしまいます。

「わが軍」と呼ばれてしまった自衛隊に子供たちは何を思うでしょうか。

最近異様に戦争に猛進する国の姿勢に、多くの人たちが強い危機感を持ち続々と声を上げています。

情けないですが日本は戦争、原発事故と過去の取り返しのつかない手痛い失敗を、いとも簡単で忘れてしまう国なんですね。
1%の人のエゴで99%の人を犠牲にするのは、もういい加減にして欲しいと思います。