佐川氏が不起訴になるとの情報が漏れ伝わっている。
改竄問題、セクハラと失態続きの財務省の責任者たる財務大臣は辞職を拒み続けている。
モリカケ問題であれだけ国会を空転させ、国民の疑惑は頂天に達しているのに安倍首相は責任を取ろうとしない。

これは異常なことだと思う。
将棋でいえばとっくに詰んでいる人が、まだ勝負はついていないと駄々をこねてしがみついていると言われても反論できないだろう。
一番怖いのは、国民が慣れてしまうこと、そして諦めてしまうことだと思う。
この5年余りで、日本がどれ程壊れてしまったかを、国民一人一人が検証しなければならない。
そして自民党の中からもこれではいかんという声が聞こえて来なくてはならない。
保守政党であっても、かってはバランスが取れていた。
自浄能力が少なからずあったと思う。
内政外政とも四面楚歌の状況なのに、何故代るべき人材が出てこないのか、不思議でならない。

セクハラの問題に関する意識の低さはも余りにも情けない。
忖度にしても、諸外国から見れば到底理解できない愚行と写るだろう。
潔さが死語になり、モラルハザードとなった落日の日本に未来はあるのだろうか。

ムサシノキスゲ


死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりのこども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりも子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

死んだ子ども残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思いでひとつ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残さなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだかれらの残したものは
生きてる私生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来る明日
他には何も残っていない
他には何も残っていない


これは「死んだ男の残したものは」は歌詞だが、佐川氏の証人喚問を見てふと
この歌を思い出した。
それくらい不毛で哀しいドラマであったと思う。
丸川議員の尋問は疑惑の解明でなく、ただただ昭恵氏と官邸の関与がなかったと誘導し印象操作をしていたと思わざるを得ない。
佐川氏は「刑事訴追の恐れがあるため、お答えできません」を乱発したが、総理周辺の関与だけは明確に否定したことで、かえって疑惑を深める状況となった。
つまり刑事訴追のせいにして都合の悪いことは一切証言拒否をし、この期のおよんで「忖度」を最優先したようだ。

彼は汚名を被ってまで何を守ろうとしたのだろうか?
逮捕されれば退職金は支払われない、官邸に反旗を翻した籠池夫妻の非人道的な扱いに恐れを抱いたのか・・・
彼も被害者だという声もあるが、私はそうは思わない。
前川さんのように闘っている元官僚もいるのだから。
佐川氏が最後に語ってように、疑惑はまったく解明されなかった。
ならば、刑事追訴の対象でない、昭恵氏、谷氏、迫田氏らの証人喚問は絶対に必要だろう。
このまま幕引きは到底考えられない。
前掲の歌詞のように死んだ歴史の残したものは、私たちに何も残さないで終わるからである。


今年はここに来て桜が満開である。

桜満開

スカイツリーと花見

地元の公園からのスナップ

画像

このすぐ傍の池にはカワセミがいて、バレンタインデーまではその姿を確認できていたのだが、それ以降は見かけていない。
天敵に捕食されたのでなく、ぶらりとやって来たオスに誘われてエサ場を変えたのだと思う。
いつかヒナを連れて戻って来て欲しいと願う。

浜茜

家の水槽では桜吹雪模様の金魚が泳いでいる。

早いもので1月も今日で終わる。
2018年はいい年になって欲しいとの願いとは裏腹に暗いニュースばかりが目立つ。

相次ぐ米軍ヘリの不祥事は言語道断だが、内閣府副大臣が国会で「それで何人死んだんだ」とヤジるに至ってはもはや末期的だ。
どれだけ沖縄の人を苦しめ、傷つけているのかさえも分からないのであれば引責辞任どころか議員辞職をすべき、もっとキツく言えば人間も辞めて欲しいくらいの酷さだと思う。

人の心を失った人たちによって政治が行われ、改憲に並々ならぬ意欲を燃やすことは極めて危険であると感じる。
沖縄の悲哀は、ほどなく日本全体に拡がるだろう。
秘密保護法、安保法案、共謀罪、改憲・・・・その行き着く先は悲劇しか予想できない。


先週、東京にまとまった積雪があった。

雪とスカイライナー

私は寒さに弱いので、この程度の雪でもめげてしまう。
豪雪地方の方々の胆力には敬意を表する次第で、私は東京以北では到底生活できないだろうと感じてしまう。

最近の私の小さな楽しみの一つは地元の公園でのカワセミ・ウォッチング。
雪が降った数日後に、さすがにいないだろうと出かけてみると、氷が張った池の水の脇に元気にダイビングをしていて驚いてしまった。

カワセミ1-21

私の両親は東京の下町でその生涯を終え、スカイツリーを見ずにこの世を去りました。
見たらさぞ喜んだろうと思うと共に、東京大空襲を含めた戦争体験を繰り返し聞かせてくれたことを思い出す。
今も空の上から、昨今の日本の流れを苦々しい思いで見つめていることだろう。
戦争体験のない人たちによって、軍事国家に無理矢理変えられてしまうことを食い止めなければならない。

スカイツリー1-20

またまたブログを書く間隔が大分開いてしまった。

衆院選は野党の分裂により自民が大勝するという展開が開票前から予想され、消化試合を見るような味気なさを感じ人が大半だったように思う。

そして、謙虚に丁寧な説明をしていくといういつものお決まりの談話は、当然のごとく今回も実行されない。
加計問題に加え、森友問題も疑惑が再燃しているが、野党が求める証人喚問に一切応じる姿勢がなく、野党の質問時間まで短縮させようとまで有様・・・


TVのニュースは大相撲の日馬富士暴力問題で持ちきりだ。
私的には小兵ながら横綱まで上り詰め、気力溢れる相撲を見せる日馬富士は好きな力士だけに、引退はとても残念である。
本人も心を残しながらの無念の引退会見だった。
ただ、後輩力士に礼儀や礼節を教えるためだった強調していたが、それは口頭ですべきであって暴力を正当化することには絶対になり得ない。

貴乃花親方が謎の沈黙を守ったままだが、私欲からではなく協会の古い体質や部屋が違う力士同士が場所直前に深夜まで飲み会を行うことに強い警鐘を鳴らしているのかも知れない。
経緯を見守りたいが、ストイックでガチンコ一筋で通している貴乃花親方を支持したいような気がする。

安倍首相が、日馬富士の暴行問題は極めて遺憾だとコメントしたようだが、政界の横綱である筈の同首相が礼儀や礼節を弁えているかどうかは、甚だ疑問だと多くの国民が感じていることを肝に銘ずるべきだと思う。

大相撲の暴力問題に影に隠れて、北のミサイルの問題はすっかり霞んでしまっている。
今回はJアラートは鳴らなかったが、ミサイルが着弾したらアウトである原発を
再稼働しようとまでしている。
圧力をかけることだけに躍起になって対話を疎かにし、どのような危機管理を念頭に置いているのだろうか。

隅田公園の紅葉

もうすっかり秋の佇まい・・・

秋祭り9-9
下町の秋祭りもおわり~

都内の公園に訪れてみると、風も秋の気配

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昭和記念公園10-2
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コスモス
コスモスもチラホラと咲いている。

ムネアカセンチ
ムネアカセンチコガネに出会う。
小さいながらオスはツノを備え、なかなか格好がいい。

都内でも十分季節の移り変わりを楽しめると、改めて感じる。




希望という名のあなたをたずねて
遠い国へのまた汽車にのる

岸洋子さんの有名な曲だが、突然の解散総選挙となり「希望の党」が誕生した。
あろうことか野党第一党の民進党が解党してまだ何の実績もない希望の党に合流するという前代未聞の出来事により、後は日々ニュースを賑わしているとおり。

踏み絵を拒否する者は排除する、どうしてこんな不平等な条件を呑んで合流を望んだのか、そして何故党員は受け入れたのか理解に苦しむところである。
その後リベラル議員により立憲民主党が立ち上げられ、民進党は分裂してしまう。

アベ政権を止めるということで野党共闘が不可欠の筈なのに、ちょっと違う展開になっている。
誰が排除されるのか、誰が刺客に立つのかそんなことで振り回されている。
モリ・カケ疑惑隠し解散の是非を問うことが争点だったのに、すっかり埋没してしまっているのは本末転倒であり危険だ。

ただでさえ絶滅危惧種になってしまっているリベラル議員を絶滅に追い込むための仕掛けであったなら許されないことである。
極右の保守系の議員だけになった国会で、平和が維持される訳がない。
自民と自民補完政党による二大政党制にしてならない。

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