今月の22日に「すみだ北斎美術館」がオープン。

地元の偉人である北斎の絵には以前から惹かれるものがあり、オープン初日に行って来た。

北斎美術館a

北斎縁の地の建てられ、隣接する大江戸博物館とは違いシンプルな佇まいである。
一度に大勢の入場者は想定していないような作りで、それが北斎には合っているのかも知れない。

北斎美術館d

北斎美術館c

北斎美術館b

北斎の名作がずらり展示され、思わず見入ってしまう。

北斎美術館e
こんな光景で絵を描いていたのかも知れない。


北斎はその90年の人生のほとんどを墨田区で過ごしたようで、地元を描いた作品を多く残している。
私は毎年正月に「隅田川七福神巡り」によく行くのだが、その辺りの描写も多く
臨場感と共に親近感が湧いてくる。

その長閑で情緒のある場所が、第二次大戦の東京大空襲の舞台になるとは北斎は思いもよらなかったであろう。
スカイツリーも建設され、様変わりした下町の風景が再び大空襲の標的にならないことを巨匠北斎も祈っていることと思う。


政治に目を向ければ、アベ氏は一番乗りでトランプ詣でに出かけ、意気投合を演出していたが、その後トランプ氏は正式にTPP離脱を声明、そして2島を先行返還しその後も交渉を継続とアナウンスされていた北方領土だが、プーチン氏は
北方領土はロシアの物であり、経済協力は継続すると語っている模様で、もしこれが事実ならば何のためのプーチン来日なのだろうか。

私個人はTPPは大反対だ。
米国が離脱を明言しているのに、前のめりになって何かに憑かれたように強行採決を止めないのはどういうつもりなのだろう。
TPPは自由貿易であり、成長戦略の柱であるは、如何にも無理がある。
本来は日本が拒否すべきTPPが米国の意向により発効しないのは何とも皮肉だが、代わりに日米FTAを持ちかけられたらより悲惨だ。
聞くところではTPP推進に1兆5千億の予算は組み、既に1/3を使ってしまったらしい。
TPPや戦争ビジネス、カジノが成長戦力の要であれが、もう日本の行き末は極めて悲観的だ。

そして日本は借金を抱えていることを忘れていないか。
海外での天文学的なばらまき、青天井の防衛費、利権の異臭が漂う五輪、リニア、その補填に極限まで社会保障を圧縮する。
もう悪政ここに極まりの状況と言っていい。
権力は監視をしないと腐敗し、暴走する。

年金改悪法案も強行採決、高齢者医療費の負担増、これでもかとばかり高齢者イジメ、弱者イジメのつるべ打ちが続いている。
お隣の韓国では朴大統領が政治私物化と国民から絶縁状を叩きつけられ辞意を表明したが、その比ではない日本の場合は何故そうならないのだろうか。

内閣支持率が60%を超えたという。
まずあり得ない数字だが、無関心で、思考停止、現実逃避の国民が多いことが、稀に見る悪政を支えている。


またまた大幅に更新をサボってしまい、病気にでもなったのかと思われてしまいそうだが、元気です。

その間、いろいろなニュースがあり、直近ではトランプ勝利であろう。

エイリアンvsプレデター

嫌われ者同士の大統領選で、「エイリアンvsプレデター」のコピーのような「どちらが勝っても人類に未来はない」という切実さが伝わって来る。
あらゆる意味で民主党はバーニー・サンダースを候補にすべきであった。

トランプの勝利が決まり、米国民がここまで劣化したかという意見もあるが、私はそうは思わない。
既存の政治に飽き飽きしたのだろう。
とにかく長きに亘りに政治の中心にいたヒラリーでも何も変わらないという思いがトランプを推したのだと感じる。

トランプ氏の「日米関係は継続ではなく新しく」TPP否定「貿易は2国間で」という部分は期待したいと思う。

その翌日、国会では衆院でTPP法案強行採決・・・次期米大統領が否定しているTPPを自国の資産、カルチャーをすべて奪われかねないことを知ってか知らずが異常とも思える前のめりで批准しようとする現政府に強い不信感と怒りを禁じ得ない。

何度も言うが、原発は止めない、戦争には積極的に関わっていく、TPPを旗振り役のように推進していく・・・・亡国の政策といって過言ではない。

韓国の朴大統領に対する国民の不信感は急速に拡がり、政権は持ちこたえられない情勢だ。
国民を裏切っていることではその比ではないアベ政権が、5割に達する支持率であるようなあり得ない日本でいいのだろうか。

フクイチ事故で「直ちに健康に影響はない」という迷言が一躍有名になったが、
それと同様に秘密保護法、戦争法、原発再稼働、TPP批准が「直ちにではないが間違いなく日本を蝕む」ことは間違いない。
気がついた時にはもう手遅れとなる。
放射能汚染をはじめ、日本を破滅に導く流れが進行中だ。