杉下右京の言葉に反芻する

TVを観なくなって随分になる。
何故ならワイドショーはおろか、ニュース番組さえも真実を伝える姿勢に程遠いから・・・


そんな中で唯一「相棒」だけは観ている。
確か今年初めの正月特番で、心ならずも犯罪を犯してしまった少年に対する杉下右京が話し始めた内容がとても印象に残った。

相棒16サクラ

「君は自分のしたことに責任を取らなければなりません。おそらく成人と同じ刑事裁判を受けることになるでしょう。しかし、僕は今回のことで、君が自分の生きている社会を諦めてほしくないと思っています」

「この社会にはたくさんの不正が存在します。君が今回体験したように、この世に正義はないのではないかと、感じる時もあるかも知れません。正義は人間が考え出したもの、根の弱い人工の植物のようなものだからです」

「その存在を望み、大切に育てる人がいなくなれば、たちまち枯れてしまう。
不正に飲み込まれて、力のない人間は押しつぶされていってしまう」

「僕は君に正義と公正さを望み、それを実現しようと努力する側の人間であって欲しいと願っています。そして、君はそうなれる。私は信じています」




この少年に限らず、今の日本では社会の不正に絶望的な思いを抱いている若者は実に多いことだろう。
いや若者に限らない、壮年や高齢者も同様にあろうと思う。
杉下右京は所詮ドラマの中の人だからで終わってはならない。


とにかく諦めてしまうことが、一番の大敵。

「僕は君に正義と公正さを望み、それを実現しようと努力する側の人間であって欲しいと願っています。そして、君はそうなれる。私は信じています」

この言葉を自分にも自問自答したいと思っている。

イチョウ並木



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2018年11月30日