2017年への黙示録

2016年も残すところあと数時間・・・
当ブログも私の胆力不足で更新が滞りがちだが、書いた内容は日本の現状を憂いたものが大半だったような気がする。

私は多趣味でもあり、もっといろんなネタでブログを書きたい気持ちは強く持っているものの、ここ数年の政治の悪さには危機感を感じないではいられず政治ネタを優先している。
日本という国が平和で、自分が生活でき、その延長線上での趣味であり、今その大前提が崩れようとしているしているのだから、必然的であると考えている。

昨年の9-19に安保法案(戦争法案)が国民の大多数の反対を押し切って強行採決されたのは記憶に新しい。
その前にはこれまた希代の悪法秘密保護法が、同様なやり方でやはり強行突破されている。
もうこの国ではデモクラシーはなくなったと嘆く人が少なくないが、反論する材料が見当たらない。

明けて2016年の今年は、とうとう自衛隊が南スーダンに派兵されてしまった。
それも350人という大挙の人員である。
その壮行会は張り詰めた雰囲気で、隊員は家族との写真を撮ったり悲痛な光景が見られたらしい。
「南スーダンは戦闘ではなく、衝突である」よくこんな無責任なことが言えるもんだと感心してしまう。
誰も殺すな、誰も殺されるなと祈らずにはいられない。

秋の臨時国会も昨年以上に酷かった。
TPP承認、年金カット法案、カジノ法案、・・・・国民生活を歯牙にもかけないような悪法のつるべ打ちであった。

天文学的なお金を海外でばらまいても外交成果はゼロに等しい。
社会保障に回すお金はなくとも、株価安定のためなら年金積立金まで投入し経済政策の失敗をカムフラージュする、防衛費、五輪、リニアのための経費は金に糸目をつけない・・・どうしてこんな国になってしまったのだろうか。

アベノミクスはまだ道半ば?~その道自体が違うのではないか。
国家戦略の柱が、まさか軍事ビジネス、原発輸出、カジノではないだろうと信じたいが図星なのかも知れない。

今年最後のブログとしてはどうしても繰り返し、これらのことを書き止めなければならないと思った次第。

さて、明るい話題・・・俄かに思いつかない。
安保法廃案、秘密保護法廃案、原発全面停止、沖縄基地返還、地位協定改善、議員の大幅入れ換え~どれもが現状では難易度が高いが、新年の願い事として挙げておきたい。

給与を上げるように企業に要請するのではなく、そうなるように舵取りするのが政治だと思う。
実質賃金が下がり、税金、保険料、医療費、光熱費等が上がる一方では国民生活は疲弊するばかり。
経済的な徴兵制は既に始まっているが、経済的弱者切り捨ても急速に進んでいる。

来年こそは、国民主導に回帰できる礎になる年になることを願いたい。

ユリカモメ12-30