東京新聞サンデー版の「人類にメッセージを残した怪獣」を興味深く読みました。

今日の東京新聞の世界と日本の大図解シリーズに「人類にメッセージを残した怪獣」が載っていました。



先ごろ「最も派生テレビシリーズが多い番組」としてギネス認定された「ウルトラマン」そのルーツである「ウルトラQ」~「ウルトラセブン」の頃に登場した懐かしの怪獣が幾つか取り上げられています。

ジャミラ

●ジャミラ

宇宙開発競争がたけなわの頃、某国の宇宙飛行士が宇宙船の事故によって遥か彼方の惑星に不時着し救助を待ちわびたが、世界的な批判をおそれて母国が救助活動さえ行わかったため、惑星の過酷な環境により体が変異して怪獣ジャミラに変身してしまう。

ジャミラは復讐のため、地球に帰還して国際平和会議の妨害を狙う・・・・


ラゴン

●海底原人ラゴン

2億年前から地球に生息していたとされていたが、太平洋に落下したロケットに搭載された原子爆弾の放射能を浴び、巨大化し凶暴化した。

原爆の不発弾を体につけたまま、南関東から上陸~口から放射能光線を放つことができる・・・・


ギエロン星獣

●ギエロン星獣

地球防衛軍が実験のために生物が生息しないと思われてギエロン星に惑星破壊兵器R1を撃ち込んだが、実際は生物が生息していて爆発や放射能の影響のため突然変異を起こし星獣と化してしまう。

故郷の惑星を破壊された怒りから地球をめざす・・・・・


ノンマルト

●ノンマルト

地球の先住民族で、かっては地上に暮らしていた知的生命体ノンマルトは、海底に巨大都市を築き、平和に暮らしていたが、その最後の砦までも開発しようとする人類に「自分たちが先住者であり、人類は侵略者である」とのメッセージを送るが・・・・・



その他、数例の怪獣たちを取り上げています。


ウルトラシリーズは子供に人気がある特撮シリーズですが、人類の科学技術偏重や驕り、環境破壊への警告などの制作サイドの思い入れが随所に感じられます。


原爆、核実験、原発事故による深刻な放射方汚染、過度な化学兵器、生物兵器の開発・・・・・荒唐無稽であった筈のウルトラシリーズのストーリーが実際に起きて、進行している現実を我々は直視しなければならないと思います。