守りたい東京の自然、止めたい東京の利権・・・

この三連休は天気も悪かったし予定も入っていたりして、身動きが出来なかったのだが採集日の今日は久しぶりに自転車で行ける海の見える公園に出かけることにした。

私は虫好きの昆虫愛好家であり、今年の初めに望遠が利くやや高性能のデジカメを購入したので生態写真をと思ってはいても、何分の被写体が小さいので思いどおりには行かない。
そんな時、今まであまり関心がなかった鳥の素晴らしさを実感することになる。

被写体としての大きさはちょうどいいし、未知の分野故に撮る鳥すべてが新鮮である。


公園に着いて早々、大きな池の周りに目を凝らすと・・・・

葛西臨海公園10-10a
ちょっと種名は分からない。

葛西臨海公園10-10b
これはアオサギ。

葛西臨海公園10-10c
ダイサギとコサギであろうか、違うかも知れない。

葛西臨海公園10-10d
シギの仲間


カメラと片手の多くの人が撮影に来ていて、居合わせた人は思った程いないと不満を漏らしていたが、動物園ではないのだからそんなに都合良く現れてはくれない。
そんな中、水辺の小枝に可憐な鳥を見つけてファインダーで覗くと・・・

葛西臨海公園10-10f
鳥にあまり詳しくない私でもカワセミではないかと感じた。

カワセミ10-10
横を向くと、紛れもなくカワセミのようだ。

下町に住む私には滅多にお目にかかれない鳥なので、飛び去ってしまわないうちに撮ろうと身構えたが飛ぶ気配はないばかりか、いろいろポーズをとってくれたばかりか後姿も撮る?という感じで後ろまで向いてくれる。

葛西臨海公園10-10g

お陰で思う存分バシャバシャとシャッターを押すことができた。

このブログでも数回取り上げているが、この公園は当初五輪のボート競技の候補地となり総面積の1/4を失う可能性があったのを野鳥愛好者を始めとして猛反対が起こり見送られている。
たかだか二十日足らずの開催期間であるイベントのために、何十年も時間をかけて丹精を込めて作りあげた貴重な都心の自然を破壊してしまうなんて愚の骨頂であるのは言うまでもない。
豊洲問題を端を発して五輪用地まで波及している現状を見るにつけ、行政の重大さを改めて感じてしまう。

歴代の都知事を思い起こすに、青島氏は公約どおり都市博を中止したまではよかったが、後は急激にトーンが落ち功績や存在感を残せなかった。
ただ経費的は疑惑はまったくなかったと思う。
石原氏は私の好き嫌いは別として、就任当初はだいぶ前向きだったように感じ期待感があったのだが、新銀行東京、尖閣買収等職権乱用が目立ち、豊洲問題は今日大問題になっている。

猪瀬氏は石原都政を継承し挫折した感が強いが、電力供給における東電に対する強い姿勢は好感が持てた。
舛添氏は公私混同で墓穴を掘りとても擁護する気にはなれないが、自民党改憲草案に異議を唱えたり、お台場カジノに反対の態度をとるなど自民党のいいなりではなかった点および、葛西臨海公園の五輪転用を止めたのは評価したい。

小池知事が都民の支持をバックに次々に問題提議していることにはエールを送りたいと思う。
食のプラットホームである築地をどう決着するのか、そしてこの時期に開催することを国民の大半が同意していない五輪のために東京や日本に、利権の嵐が吹き荒れてもいいのか、問いかけて欲しいと願う。

妖精のようなカワセミの姿に、23区にもある砂浜の海を見つめて改めてそう強く感じた次第である。

葛西臨海公園10-10h