集団ヒステリー状態~堪え性のない人が増えている。

連日新聞等で報道されている中1殺害事件は、なんとも救いようがない凄惨な凶行でした。

被害に遭った13歳の少年は、さぞ苦しかったことでしょうし、その痛みや無念さは到底言葉では言い尽くせないでしょう。
残されたご家族の方の深い悲しみは、察するに余ります。

18歳を主犯に17歳二人が逮捕されました。
大人顔負けの残忍さに非難が殺到し、怒りは爆発しエスカレートしてその勢いは止まることを知りません。

閣僚が少年法の改正を言及すれば、ネットでは加害者の本名、顔写真、家族までが晒されてしまう始末です。

確かに被害者は、加害者により無理やり人生を終了させられたのに、名前、顔写真を公開され、加害者の方は少年法に守られて氏名は伏せられて更正の機会まで与えられる・・・・・
この点においては、極めて不公平であり殺され損になってしまいます。
ご家族の方もあれこれ詮索され、これではあまりにも理不尽だと思います。

ただ、そうだからと言って、まだ事実関係が確定しない状況下ですら、加害者の氏名、顔写真等をネット等に晒すことが許されるものでないと思います。

そして、大人同様に死刑を!国籍まで持ち出して罵倒するのは、いささかやり過ぎです。

今回の事件は憎しむべき犯罪ですが、少年法を変えるべきなのでしょうか?

そもそも最近少年の犯罪が凶悪化していますか?急増していますか?
統計的に見てそうではないと思います。


どうも集団ヒステリーに陥っている傾向がありますね。
マスメディアの報道の仕方にも問題があるかも知れません。

国会では「政治とカネ」の不祥事で審議が止まり、その陰に隠れて法案が次々に閣議決定されているようです。
ある意味これこそ、もっと強い危機感と怒りを持つべきではないでしょうか!

私たちは目先の報道により思考停止になることなく、冷静に物事を見定めなければならないと感じます。

梅



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2015年02月25日