私は揚げ足を取るのは好きではなく、人の言い間違いには寛大なつもりだが、さすがに今回のでんでんには笑うよりもため息をついてしまった。
昨今の日本のトップの劣化は誰もが感じていることだが、それにしても酷い。
そのうち、子供たちが~でんでん無知無知かたつむり~と歌い出すかも知れない。

沖縄基地反対のリーダー的存在の山城さんが、抗議行動に絡んで些細なことで逮捕され、拘留期間が既に100日を超えているという。
聞いた話では家族の面接さえ、許可されていないらしくまるで沖縄はいち早く共謀罪適用となった感がある。

共謀罪は一般の人に適用されることはありませんと政府関係者は言うけれど、基地反対、戦争反対、原発再稼働反対を唱えることは国の方針を拒むのだから一般人ではないのだろう。
それが山城さんの不当な逮捕・勾留で証明されている。

トランプ氏は米国第一を掲げ、米国が世界を制覇していた頃に戻そうとし、米国に絶対服従の現政権はあやゆる要求を飲むつもりなのだろうか。
日本の政治家が身も心も米国第一であったら、日本国民は救いがない。

年収は下がり、年金も下がり、社会保障は軒並み削減、にも関わらず海外でのばらまきの大盤振る舞いは一向になくならず、高額な兵器は相手の言い値で購入、
利権まみれの五輪にかかる経費は青天井・・・電気は足りていても原発は再稼働~
他所の国なら暴動が起きてもおかしくない状況でも、国民はまるで他人事のような人が実に多い。

いつからこんな民度の低い国民性になってしまったのか、
日本は戦争ができる国どころか、戦争をしないと生きていけない国に変えられようとしているのに。

五輪を口実に共謀罪が成立したら、日本は70年前にタイムスリップして国家の存続が危ぶまれる事態になるだろう。
同じ過ちを繰り返してはならない、未来を閉ざしてはならないと心から思う。

日向ぼっこのスズメ


ポカポカ陽気の中、三が日も終わり仕事始めの方々も多いと思う。

私は三が日の間、遠くに出来けるでもなく初詣程度であったが、のんびりとした正月を堪能できた。

凧揚げ1-2

凧揚げを見ていると、つい日本よ落ちるななんて思ってしまう。

矢切の渡し1-2

柴又の帝釈天から矢切の渡しに行ってみると、そこそこの乗客がいて渡し舟の到着を待っている。
いつもは1隻の舟がゆっくりと往復しているのだが、さすが正月とあってざっと見ても4~5隻の舟が稼働しているのが見える。
かき入れ時だから、そうなんだろうなと眺めた次第。

考えたらこの矢切の渡しには度々来ているものの渡し舟に乗ったことがないのに気がついた。
乗ってみるかと一瞬思ったが、こんな混んでいる時に順番を並んでまでは~と考え直した。
また気が向いて来たときにでもと乗ることにしよう。

昨日は、もう初詣というのでなく自転車で気軽に行ける亀戸天神に行ってみることに。
帝釈天では名物の草団子、亀戸天神ではくず餅を買いたかったというのがその動機だと思う。

亀戸天神の池には、その名のようにカメが沢山居て甲羅干しをしている光景をよく見かける。
ところが、さすがにこの時期は冬眠しているのかいない・・・・
そんな矢先、岩の上に大きめのカメを見つけたのでデジカメに収め自宅で見ると~

亀戸天神のカメ

日本産のイシガメかクサガメかと思っていたら、どうも違うようだ。
人に聞いてみると、外来種のアカミミガメではないかと言う。
そしてもしかしたら雑交で誕生したハイブリッドかも知れないとのこと。

う~ん、アメリカザリガニ、ブルーギル、ブラックバスだけではないようだ。
聞くところによるとアカミミガメは完全に日本の池や河川に居着いてしまって、
日本固有のカメを駆逐しつつあるらしい。
最近ではワニガメも見つかっているというから、もう日本の生態系はメチャクチャなのかも知れない。

由々しきことだが、大和民族の方は大丈夫なのか?
安易にTPPに走ったり、地位協定を改善する気持ちがなかったり、これでは日本国民が絶滅危惧種にならないか心配になる新春である。

2016年も残すところあと数時間・・・
当ブログも私の胆力不足で更新が滞りがちだが、書いた内容は日本の現状を憂いたものが大半だったような気がする。

私は多趣味でもあり、もっといろんなネタでブログを書きたい気持ちは強く持っているものの、ここ数年の政治の悪さには危機感を感じないではいられず政治ネタを優先している。
日本という国が平和で、自分が生活でき、その延長線上での趣味であり、今その大前提が崩れようとしているしているのだから、必然的であると考えている。

昨年の9-19に安保法案(戦争法案)が国民の大多数の反対を押し切って強行採決されたのは記憶に新しい。
その前にはこれまた希代の悪法秘密保護法が、同様なやり方でやはり強行突破されている。
もうこの国ではデモクラシーはなくなったと嘆く人が少なくないが、反論する材料が見当たらない。

明けて2016年の今年は、とうとう自衛隊が南スーダンに派兵されてしまった。
それも350人という大挙の人員である。
その壮行会は張り詰めた雰囲気で、隊員は家族との写真を撮ったり悲痛な光景が見られたらしい。
「南スーダンは戦闘ではなく、衝突である」よくこんな無責任なことが言えるもんだと感心してしまう。
誰も殺すな、誰も殺されるなと祈らずにはいられない。

秋の臨時国会も昨年以上に酷かった。
TPP承認、年金カット法案、カジノ法案、・・・・国民生活を歯牙にもかけないような悪法のつるべ打ちであった。

天文学的なお金を海外でばらまいても外交成果はゼロに等しい。
社会保障に回すお金はなくとも、株価安定のためなら年金積立金まで投入し経済政策の失敗をカムフラージュする、防衛費、五輪、リニアのための経費は金に糸目をつけない・・・どうしてこんな国になってしまったのだろうか。

アベノミクスはまだ道半ば?~その道自体が違うのではないか。
国家戦略の柱が、まさか軍事ビジネス、原発輸出、カジノではないだろうと信じたいが図星なのかも知れない。

今年最後のブログとしてはどうしても繰り返し、これらのことを書き止めなければならないと思った次第。

さて、明るい話題・・・俄かに思いつかない。
安保法廃案、秘密保護法廃案、原発全面停止、沖縄基地返還、地位協定改善、議員の大幅入れ換え~どれもが現状では難易度が高いが、新年の願い事として挙げておきたい。

給与を上げるように企業に要請するのではなく、そうなるように舵取りするのが政治だと思う。
実質賃金が下がり、税金、保険料、医療費、光熱費等が上がる一方では国民生活は疲弊するばかり。
経済的な徴兵制は既に始まっているが、経済的弱者切り捨ても急速に進んでいる。

来年こそは、国民主導に回帰できる礎になる年になることを願いたい。

ユリカモメ12-30

私はまったくと言っていいほど意に介していなかったが、今回の日露首脳会談で北方領土問題が大きく前進すると期待をしていた国民は多かったようだ。

プーチンを悪人呼ばわりするのは的が外れていると思う。
戦後61年を経ても平和条約を締結出来ていない日本とロシア間で、それを切り離して北方領土返還がなされるのは困難が伴うからである。

不当占領だったかも知れないが61年間実効支配した現実は重くのしかかる。
島を追われて故郷を失った人は高齢化して年々数を減らし、逆に北方領土に移り住み故郷であると認識するロシア人はかなりの数に上る筈だ。

何のために何年越しかのアプローチ続け、プーチン来日に漕ぎ着け会談を実現させたのか。
経済政策でなんら打開策を打ち出せない現政権にとって、北方領土返還の実現はまたとない政権浮揚の特効薬となっただろう。
「2島+α」とマスメディアも煽った。
しかしながら成果は0に等しく、世論調査でも今回の会談を評価しないとした国民が圧倒的であった。
日頃政権に甘口なメディアもさすがに期待外れと報道をせざるを得なかった。

アベ政権の支持率が低下したという。
三悪法案を強行採決し、どれもが審議不十分、国民の大半が納得していないものばかりだ。
オスプレイの事故が起きたが、あれを墜落と呼ばず不時着と伝える神経が分らない。
そして米軍上官は謝罪するどころか、「パイロットは県民に被害を与えなかった。感謝されるべきだ」だと居直ったという。
もう植民地意識丸出しなんだな・・・
しかも19日には飛行訓練再開~
政府は抗議もせずに「御意!」というスタンスだ。
改憲には一生懸命だが、日米地位協定には知らんぷり。

これではロシアがすんなり北方領土を返還する訳がない。
一国の首脳というのはその国も国益を少なからず考えて行動するのが当たり前で、米もロシアも勿論それが前提になっている。
日本の場合はどうだろうか、自分自身と一部の人たちの利権のためにだけ動いていると感じる国民は多いだろう。
これでは北方領土はおろか、国益に叶う交渉ごとは無理だと思う。
拉致被害も北方領土も解散総選挙の具にしてはならない。

今月の22日に「すみだ北斎美術館」がオープン。

地元の偉人である北斎の絵には以前から惹かれるものがあり、オープン初日に行って来た。

北斎美術館a

北斎縁の地の建てられ、隣接する大江戸博物館とは違いシンプルな佇まいである。
一度に大勢の入場者は想定していないような作りで、それが北斎には合っているのかも知れない。

北斎美術館d

北斎美術館c

北斎美術館b

北斎の名作がずらり展示され、思わず見入ってしまう。

北斎美術館e
こんな光景で絵を描いていたのかも知れない。


北斎はその90年の人生のほとんどを墨田区で過ごしたようで、地元を描いた作品を多く残している。
私は毎年正月に「隅田川七福神巡り」によく行くのだが、その辺りの描写も多く
臨場感と共に親近感が湧いてくる。

その長閑で情緒のある場所が、第二次大戦の東京大空襲の舞台になるとは北斎は思いもよらなかったであろう。
スカイツリーも建設され、様変わりした下町の風景が再び大空襲の標的にならないことを巨匠北斎も祈っていることと思う。


政治に目を向ければ、アベ氏は一番乗りでトランプ詣でに出かけ、意気投合を演出していたが、その後トランプ氏は正式にTPP離脱を声明、そして2島を先行返還しその後も交渉を継続とアナウンスされていた北方領土だが、プーチン氏は
北方領土はロシアの物であり、経済協力は継続すると語っている模様で、もしこれが事実ならば何のためのプーチン来日なのだろうか。

私個人はTPPは大反対だ。
米国が離脱を明言しているのに、前のめりになって何かに憑かれたように強行採決を止めないのはどういうつもりなのだろう。
TPPは自由貿易であり、成長戦略の柱であるは、如何にも無理がある。
本来は日本が拒否すべきTPPが米国の意向により発効しないのは何とも皮肉だが、代わりに日米FTAを持ちかけられたらより悲惨だ。
聞くところではTPP推進に1兆5千億の予算は組み、既に1/3を使ってしまったらしい。
TPPや戦争ビジネス、カジノが成長戦力の要であれが、もう日本の行き末は極めて悲観的だ。

そして日本は借金を抱えていることを忘れていないか。
海外での天文学的なばらまき、青天井の防衛費、利権の異臭が漂う五輪、リニア、その補填に極限まで社会保障を圧縮する。
もう悪政ここに極まりの状況と言っていい。
権力は監視をしないと腐敗し、暴走する。

年金改悪法案も強行採決、高齢者医療費の負担増、これでもかとばかり高齢者イジメ、弱者イジメのつるべ打ちが続いている。
お隣の韓国では朴大統領が政治私物化と国民から絶縁状を叩きつけられ辞意を表明したが、その比ではない日本の場合は何故そうならないのだろうか。

内閣支持率が60%を超えたという。
まずあり得ない数字だが、無関心で、思考停止、現実逃避の国民が多いことが、稀に見る悪政を支えている。

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